リズム感を効率よく鍛えてプロのような演奏に フレーズの細分化で楽器をマスター
「楽器のキャリアはそこそこあるし、高度なフレーズも演奏できるんだけど、アマチュアっぽい演奏から脱却できない」
それはもしかしたらリズムが悪いのかもしれません。
ていうか、リズムが良ければ簡単なフレーズでもプロの演奏のように聞こえます。
さあ、楽しく練習してプロ並みの演奏力を身につけましょう。
*なお、ここでの「良いリズム」というのはメトロノームにジャスト。
ジャストであれば音楽的に良いリズムである、とは言えませんが、優れた演奏家はジャストの演奏ができた上で、グルーヴをコントロールします。
用意するもの
メトロノーム
これがなきゃ始まりません。音楽室にあるようなアナログなものでもいいのですが、できればデジタルの、音が鳴るタイミングを細かく変えられるものがいいです。
スマホのアプリなど、今は無料のものも多いので、ぜひインストールしてください。
録音機器
こいつも重要です。録音の習慣のない人は、たいていキャリアのわりに伸びていません。
練習の時は必ず録音しましょう。上達度合いが倍は違います。
録音機器はスマホのボイスメモ機能や、小型のレコーダーなど、たくさんあります。
可能であればDAWソフトの導入をオススメします。
DAWソフトならメトロノームも録音機能も入っている
DAWとはDigital Audio Workナンチャラの略です。
細かい説明は省きますが、GarageBandが有名ですね。
せっかくこんな便利な時代に生きているのですから、使えるツールは全部使いましょう。
DAWを使う利点はメトロノームと楽器の音を分けて録音できることです。
メトロノームと録音を一緒に聴くと、演奏がイマイチでもそれなりに聞こえてしまいます。メトロノームなしでもリズム感があるかどうか判断するために、演奏と分けて録音したいところ。
私はiPad、iPhoneにGarageBandをインストールして録音しています。もはやこいつが無ければ練習ができません。こんな高性能なソフトが無料だなんて、、、。
パソコンを持っておらず、かつガラケーという環境でなければ、サクッとDAWソフトを導入しましょ!
それでは長くなりましたが、具体的な練習に入りたいと思います。
まずは録音してみましょう
例えばこんなリズムを繰り返す曲があるとします。
8小節分程度、演奏を録音してください。
もちろんメトロノームを鳴らしながら。
音程はなんでもOK、ピアノやギターはコードがいいでしょう。ただしワンノート、ワンコードで。音程やコードを変えるとリズムがヨレやすいので、ここではリズムのみに集中します。
テンポは♩=100くらいがいいかと思います。
リズムの基本をおさらい
自分の演奏を聴き返してみてどうでしたか?
メトロノームに対してハシってる?モタってる?
「なんか違和感があるけど、具体的にどこが悪いかよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。では次の例題をやってみましょう。
ホントに基本すぎて面白くないですが、果たしてこれが正確にできますか?
すべてジャストにするのはなかなか大変です。
できていれば、裏拍を追加してみましょう。
裏拍はモタっていませんか?
モタった裏拍につられて次の表拍が遅れていませんか?
だいぶ自分のクセが分かると思います。
裏拍を鳴らせるメトロノームであれば、リズムの分析、矯正がしやすいです。
フレーズを細分化してリズム感を鍛える
だいぶリズムも正確になってきたのではないでしょうか?
次は最初の例題を細分化して、徐々に音数を増やします。まずは譜面の一小節目を繰り返しましょう。
できましたか?
1小節目がジャストであれば、今度は2小節目を繰り返します。
2拍目裏の16分のあとに休符と8分の裏が来ますから、ここでヨレやすいと思います。
コツは休符でも表の拍を意識することでしょうか。
できるようになったら、また音数を増やします。
このように、少ない音数から正確な演奏ができるようにしていけば、曖昧だったリズムを矯正できます。
楽器に限らず、問題は細分化して解決しちゃいましょう。
さいごに
リズム練習はとても地味なものですが、だからこそ、ひとと差が付きやすい要素です。
正確なリズムでの演奏はかっこいいし、何よりとても気持ちいいですよ!