正しい座り方で、首と腰の負担を軽減しましょう
腰が痛い!
デスクワークをされている方や、家でずっとパソコンを触っている方。
楽器を弾いている方。
こんな方々は一日中座りっぱなしということも珍しくはないかと思います。
私はギターの演奏をやる上、重度のパソコン中毒ですので、慢性的な首と腰の重さに悩まされています。
それでも未だにヘルニアになっていないのはありがたいことで、そこそこ丈夫な体に産んでくれた両親に感謝しております。
私の周りの楽器演奏者も、ヘルニア、腰痛持ちが本当に多いです。
二足歩行を選んでしまった人間の宿命ではありますが、演奏や練習は長時間座りっぱなしで体も緊張しっぱなしですから、仕方のないことです。
ギタリストなんて足を組んで座る人も多いですからね、あれは腰には最悪ですよ、ホント。
ですが、正しい座り方をすれば、首や腰への負担が全く違います。
集中状態が持続して、楽器の練習やデスクワークが捗りますよ!
なぜ長時間座ると腰が痛くなるのか?
腰痛の原因は、筋肉の疲労や緊張、内臓疾患、不規則な生活習慣や運動不足、冷えから来るものがあります。ストレスやうつなどの精神的要因もあるとか。
ここでは悪い座り方で起こる、筋肉の疲労や緊張による腰痛の話を前提に進めます。
前述したとおり、人間は二足歩行を選んでしまったがために、上半身の体重全てが腰にかかっています。この上半身の体重を骨と筋肉で支えているのですが、座ることにより長時間体を固定するため、腰回りの筋肉が固まってしまいます。
さらには背骨や骨盤が正しい位置からずれてしまいやすく、不安定な体を支えようと、余計に筋肉を固めてしまいます。
ちなみに座っているときの腰の負担は、立っているときの2倍近くにもなるそうです。
腰はともかく、なぜ首や肩に負担がかかるの?
頭部は体重1割程度の重量があります。重いですね。
本来はこの重量を背骨と筋肉で支えるのですが、猫背になると頭があるべき位置より
前方に移動してしまい、首・肩・背中の筋肉で支える割合が増えてしまいます。
頭を前に傾ける角度が増すにつれて、最大27kgもの重量が首にかかると言われています。
そりゃ首・肩が凝るわけですわ。
猫背でのデスクワークはストレートネックの原因にもなりかねません、本当に姿勢は大事!
正しい座り方は?
それは、坐骨に体重を乗せて、骨盤を立てること、です。
坐骨とは骨盤の底部、座った時に体重のかかる部分です。
座った状態でお尻と椅子の接地する部分を触ると、骨の出っ張った部分があるはずです。
猫背になった状態では腰が丸まって、この坐骨にしっかりと体重がかかりません。
左右均等に坐骨に体重がかかる状態が、腰に負担の少ない、骨盤の立った状態です。
そうすると背筋も自然と伸びるはずです。
猫背の方は頭が前方に移動していると思います。頭部を後ろに引き、背骨に乗せてください。
どうでしょう?
こうすると頭、背骨、腰が一直線になり、負担が軽くなりませんか?
そうそう、足は床にしっかりと付けてくださいね。
机の高さも重要
正しい姿勢で座っても、作業する机の高さが適正でなければなりません。
低すぎると猫背になってしまいます。
肘の角度が90度程度になるのが理想です。
バランスボールが腰に効く!
座り方とは違いますが、腰に非常に好影響を与えてくれるので紹介。
使い方は、イスの代わりにバランスボールに座るだけ!
数分も座っていると、デスクワークで溜まった腰の疲労が、楽になってくるのが分かるはずです。
不安定なボールに座ることで、バランスを取ろうと筋肉が稼働するので、固まっていた筋肉がほぐれるからですね。
正直、腰痛緩和のためにストレッチをするよりも、断然腰が軽くなります。
重度の腰痛の方は、使用前にお医者さんに相談してくださいね。
クッションもオススメ
とはいえ職場にバランスボールは現実的ではありません。
イスに敷く、腰痛予防のクッションも、かなり腰を楽にしてくれます。
難点は座る位置が高くなりがちなので、相対的に机が低くなり猫背になりやすいことでしょうか。
さいごに
慣れないうちは、正しい姿勢を維持するのはけっこう大変ですが、意識して改善しましょう。
腰を痛めると、人生を快適に過ごすのに大きなハンデを背負ってしまいます。
良い習慣を、一日一日積み重ねましょう!