レザークラフト:練習編 床面を磨く 穴を空ける・糸を通す
いざレザークラフトの世界へ!
とは意気込んだではみたものの、いきなりレザークラフトキットや、勝負革に手を出して失敗するのは怖い。
なので、練習用に安い端革を買った。
これで縫い穴を空けたり、糸を縫う練習をして、基本を覚えてから、本番にとりかかりたい。
さあ、穴を空けるぞ!
、、、ん?待てよ、どうもその前にやることがあるようだ。
床面を磨く
床面というのは、革の裏面のことだ。
たしかに、このままでは手触りがよくないし、そのうちバサバサになりそう。
裏面に薬剤(トコノール)を塗り広げて毛羽立ちを抑えて、扱いやすくすることを「床面を磨く」と言うようだ。
トコノール。要はワックスだ。
本には、トコノールは「プレススリッカーで磨く」とあるが、タカタの店員さんは、Tシャツでもいいとおっしゃっていたなぁ。
ではさっそく、床面を磨いてみよう。
トコノールとプレススリッカーを用意。
革は10cm×10cm程度に切った。
(ちなみにこのサイズを「1デシ」という単位で表す)
トコノールを指に取り、床面に塗る。
プレススリッカーで全体に広げて磨く。
うーん、不思議な手ごたえ。
あまり磨いてる感はないかな、、、。
ビフォー(左)アフター(右)
トコノールが乾くまでしばらく置く。
完成。トコノールが馴染んで色が明るくなった。
触ってみると、、
おお!!まごうことなき、革製品の裏地だ!!
感動、、、。
穴を空ける
写真のコンパスで、端から3mmに穴あけのガイドラインを引く。
次に菱目打ちを当てて、印をつけ、穴の位置と数を確認。いきなり穴を空けてはいけません。
印をつけました。
さあ、木槌で叩いて穴空けだ。
緊張するなぁ。
2、3回叩いて、穴を空ける。
下に敷いているのは「ゴム板」というが、こちらもガンガン穴が空いていく。
この日は雪が積もったので、合間に雪だるまをつくりました。
糸を縫いつける
糸にもいろいろな種類があるが、今回はポリエステルのものを使いました。
ロウが塗られているので、けっこうベトベトしますね〜。
レザークラフトの糸は、裁縫とは異なる通し方をします。
まず糸を針穴に通し、その糸の端から7〜8cmのところに針を刺す。
針に刺した糸を針穴の方にずらし、緩みを締める。
反対側も同様にする。一本の糸に、針を二本付ける。
老眼になったら大変そうです、、、。
ついに革に糸を通します。
表と裏から二本の針で交互に縫っていく。
なるほど、革製品ってこうやって、あの隙間のない縫い目をつくっていたのか〜。
うーむ、、、なかなか市販品のような均等な縫い目にならないぞ。
穴が大きすぎたかな、、、?
縫い終わりは、返し縫いで強度を高める。
裏側はこうなる。うーん、ひどい出来映えです、、、(苦笑
裏側に二本の糸が出るようにし、3mm程度残して切る。
ここからどうやって糸を処理するか、というと、、、。
なんと火で炙って溶着させるんです!!
すぐにロウが溶けて、簡単に糸を留めることができました。
なるほど〜、このために糸にロウを塗っているのか。
意外と難しくはなさそうだ、と思っていたけど、きれいに仕上げるにはそれなりに練習しないといけませんね。
糸の通し方も間違って、団子になってしまいました、、、。
結果的にはやはり、本番前に練習をしておいてよかったです。
もう数回、ある程度きれいに縫えるようになるまで練習してから、ブックカバーのキットに取り掛かろうと思う。